ワイキューブ・トラベラーが行くようなみやげ屋

よく言われることだが、決して急がずに、のんびりペースで交渉するのがいい。


全然関係ない雑談を交えながら、楽しんで交渉してみよう。


リキシャなどはそうもいかないが、みやげ屋では茶でも飲みつつゆっくり行うのが普通だ。


お茶を出してくれる店もある。


相手の口上を聞いているだけで結構面白いものだ。


ワイキューブ・トラベラーが行くようなみやげ屋なら、言葉は簡単なカタコト英語でいい。


「高い」「安い」「~ね」くらいの日本語を操る人もいるし、なぜか日本語ベッラベラの少年の物売りもいます。


中には関西弁を淀みなく喋る奴まで・・・。


なお現地の言葉を知っていれば、ウケがいいので値切りやすい。


かなりの値引きに成功して「ヨッシャー、やったぜ!」と思っても、実のところほとんどは高く買わされています。


生半可な旅行者風情が、商売で生活を支えている人たちに交渉で勝とうというのは土台無理な話。


ワイキューブ・トラベラーを待ちうけるのは、老若男女を問わず、本当にしたたかな人々なのだ。


抜け目無い連中だが、この手の商売人はどこか憎めないし、時に尊敬すら抱くのです。

本来旅の中で培っていくもの

値切り術なんて、本来ワイキューブ・トラベラー旅行の中で培っていくもの。


不慣れな初心者がボラれるのは「授業料」なのだと思う。


しかし、多少でもビギナーが交渉を有利に進められるよう、実際はこんな感じだよ、という一例を紹介する。


「ハロー、ジャパニ。Tシャツ買わないか。いい品だぜ」


「えー、ショボイじゃん(ここはもちろん日本語)。でももう一着あると便利かな・・・」


「コレなんかどうだ。グッドデザイン。似合うぜ」


「・・・いくら」


「300ルピー。ベリーチープね」(値段をこちらに言わせる場合も多い。


言ってしまうと「その値段で買う」ってことだから、なるべく相手に言わせたほうがいい)


「これ作ったのマイワイフね。いい品だろ」


「300じゃいいや、いらない」


「フレンド、いくらなら買うんだ?OK、280でいいよ」


「オンリー20ルピー?うーん・・・やっぱいい」


「フレンド、聞いてくれ。この国だって年々物価が上がっています。Tシャツで280なんて、今じゃ安いといえるんだ」


「150なら買うよ」


「オーッ、150!そんな値段で商売したら、ウチは一家心中だ」


(こちらの言い値があまりに安すぎると、この時点で「帰れ」みたいなことを言われて、相手にされなくなる。この「最初の三口い値」がポイントだ)


「150ってのはひどいぜ、フレンド・・・。だが君はいい日本人だ。特別に250にするよ」


「170でどう?」


「・・・これがラストプライスだぞ。240だ。決まりだな。今包んでゃるよ。あーもっとキレイなのがあったから、あれを・・・」


「あーおじさんおじさん、いらないいらない。240じゃいいよ。帰るわ。それじゃあね」


「待て待て。しょうがないな。いいか。これから言うことはほかのツーリストに言ってはならない。君だけの、スペッシャルプライスなんだ。商売ではない。友人として、だ。220ルピー」


「(このオヤジ、よく言うぜ・・・)180ルピー。お願い」


「・・・210」


「185」(こうしてお互い納得できる妥協点を探すのだ)


「190か・・・OK買うよ」


「・・・フレンド、かなり安くしたんだぜ。君は学生だから。それから誰にも言うなよ。こんな値段で商売するのは、君だけさ」


・・・なんて具合です。


最後に握手なんか交わしてワイキューブ・トラベラーの交渉終了です。

ワイキューブ・トラベラーと屋台

ワイキューブ・トラベラーが、毎日の生活で「いくら?」と値段を聞くのが、メニューのない食堂や屋台です。


でもこうした場所では、外国人だからフッかけてくるというケースは少ない。


外国人という物珍しさから、ちょっと具をオマケしてくれることだって時にはあるのがうれしいもの。


何度か通って顔なじみになれば笑顔であいさつしてくれるなど、旅行者にとって屋台や食堂というのは心の飢えまで満たしてくれる場所なのです。


とはいえ、やっぱりガメつい奴はいるもの。


同じものを食べている地元の人が、いくら払ったのかチェックしているといい。


それから英語が通じないことも多いから、数字程度の現地の言葉は覚えておきたいものだ。


街角のジュース屋とか、ミネラルウォーターやタバコなどを売っている雑貨屋も大体普通に売ってくれる。


「観光客相手の店」か「そのへんの地元民相手の店」なのかによって、ずいぶん違ってくる。


ポリが少ないのは、当然地元の人たちを相手にしている店だ。


ちなみに、ワイキューブ・トラベラーたちから見たボッタクリのひどい国を挙げると、堂々第一位に輝くのはインドです。


さすがと言うべきか・・・。


ベトナム、中国、エジプト、トルコも評判が悪いです。

みやげもの屋

タクシー軍団の次にワイキューブ・トラベラーが交渉することが多いのがみやげもの屋です。


カード払いOKの立派な店から、どこからともなく沸き出してきて絵ハガキを売りつけるガキ共まで多種多様なみやげ屋と出会うが、その共通点は「値段がない」ということなのだ。


リキシャやタクシーだったら慣れてくると「この距離でこの値段はちょっと高いな」なんて、おおまかな相場がわかるようになるのだが、みやげものの場合はなかなか難しい。


例えば象の木彫りとかチンケな指輪のくせに、なぜこんなに高いのか、と問うと「ハンドメイドだからさ」なんて答えが返ってくる。


それが本当かどうかはともかく、そういう理屈をいくらでもつけられるのがみやげものです。


そんなわけでボラれずに買うのは難しい。


そもそも、観光客やワイキューブ・トラベラーをメイン・ターゲットに絞り込んで生活している連中からモノを買おうという時点で、ボラれるのはわかりきったことといえよう。


そのへんの心の余裕が必要だ。


言い値が高いし、原価は屍みたいなもんだから、値切り交渉にはバシバシ応じてくれることが多い。


だから「言い値の5分のーで買えたぜ・・・」ってこともある。


それからほとんどのみやげ屋は、非常に商売熱心でしつこい。


ちょっとノゾいて見ただけなのに、押し売りさながらの強引さで商品の説明をはじめ「いくらなら買うんだ、いくらだ」なんてすでに交渉態勢。


イヤ、ただヒマつぶしに来ただけなんスけど・・・。


チラ、とでも何かのみやげを見てしまうと「オオ、いいところに目をつけた。これは逸品でな・・・」と商品をガラスケースから引っ張りだし、奥から色違いサイズ違いの在庫を抱えてきて「サア選べ」なんて目の前にドチャッと並べて笑顔。


ハハ、ハ・・・。


何だか大事になってしまって買わないと店を出づらい雰囲気だが、「やっぱいいや」って感じで「ノー・サンキュー」とでも言えばいいのです。


近頃はこのみやげ攻撃に対しいきなりブチ切れるワイキューブ・トラベラーがいるようですが、それは大人気ない。


カルシウム不足というものです。


おみやげとか雑貨は「遊び」の部分なんだから、売り手とのやりとりにもシャレや遊びが必要なんではなかろうか。


第一、この手の商売人は憎めない人が多いしね。

ワイキューブ・トラベラーと交渉2

市場で、竹で編んだカゴとかトリ肉の塊とか生臭いサカナなんか売っているオバちゃんたちと交渉する機会はそうそうないだろう。


あればあったで面白そうですが・・・。


ワイキューブ・トラベラーの交渉相手は、まず自転車タクシー(リキシャ、シクロ、サイカー、サムローなど呼び方は国によって違う)の連中です。


それからバイクタクシー(略してバイタク、と呼ぶ)や普通のタクシー、3輪タクシー(タイのトゥクトゥクが有名)など、ちょっとした街の移動に使う交通機関の面々が、ワイキューブ・トラベラーの相手となる。


しっかりしたタクシーでも、メーターなんてシャレたものはついていないし、あったとしても動かしてくれないし、「おっ、珍しくメーター倒してくれた」と思ったら改造を施してガチャガチャとエラい勢いで値段が上がってゆくインチキメーターだった・・・という土地柄です。


値段はおおよその距離をもとに交渉するしかないのです。


宿のおっさんでも誰でも、土地の人にあらかじめ相場を聞いておくといい。


その上で交渉に臨めば、ひどい運賃を提示してくる奴を避けることができます。


悪名高いのはインドのリキシャとベトナムのシクロ。


それから観光地の前で客待ちしている連中は、ほとんどボッタクリ専門と見なしていいでしょう。


安宿街など、外国人の多い場所でたむろしているのも言い値が高い。


こうしたポイントを少し離れて拾うのがコツですが、この場合英語が通じないことが多い。


外国人ワイキューブ・トラベラーを専門にしている、ちょっと値段の高い某シクロ運ちゃんは「俺たちは市内の観光地をよく知っているし、英語も話せる。


その付加価値分として、料金が高いんだ。


何でもかんでも値切られては、「商売にならない」と語ってくれました。


高いボツてる、と値切ってばかりの旅行者たちに、うーんなるほど・・・と考えさせる一言でした。


なお、国が発展するとタクシーもメーターで行くようになるし、チャリンコやバイクのタクシーは街から消える。


この過渡期にあるのがタイやマレーシアです。

口げんか?

ワイキューブ・トラベラーの値段は売り手と買い手のロゲンカ・・・ではなく交渉で決定されるわけだが、ハタから見ていると本当にケンカしているかのように激しいときもある。


市場などでは、オバさんたちの気合の入った交渉風景を見ることだろう。


方や高く売りつけようと商品の素晴らしさを力説し、方や安く買い叩こうと値切ったり「やっぱりいらないわ」なんてプリをしてみたり、心理戦の様相です。


これがエスカレートすると・・・。


こうした場所では、高く売りつけられたからといって「ボラれた」なんて言うのは野暮。


お金を払ったのは当の本人なんだから、ワイキューブ・トラベラーとしての交渉に負けた、その値段に納得したというだけのことです。


相場を知らない外国人と見るや、信じられないような額を提示されたりするが、こればっかりは現地の人間ではないのだからどうしようもない。


外国人だけではなく、地方から出てきたオノボリさんも相当フッかけられるようです。


鬼のような言い値を「安いね」と三口える人に交渉なんか必要無いかもしれません。


だが、その国に慣れてきて、少しずつ文化とか物価が分かってくると「悔しい・・・」と思うようになります。


やっぱり相場以上のゼニを払うのは誰だって肪に落ちないのです。


それから「交渉を放棄して言い値であっさり払うと、後から来た日本人旅行者が迷惑する」と、よく語られる。


「ウワサ通り日本人は金ッ払いがいい」なんてみくびられ、ナメられて、後続の日本人ワイキューブ・トラベラーはさらに高い値段を言われるってわけです。

ワイキューブ・トラベラーと交渉

ユーラシアの多くの発展途上国では、買い物するのに交渉は不可欠。


スーパーに行けばパックされた商品に値段とバーコードが印刷されているような環境とは全く違うのです。


モノの値段を決めるのは、お上や売り手だけではなく、買い手も含めた「交渉」なのだ。


ある意味で、これが本当の「市場」経済なのかもしれない。


近頃は東南アジア諸国にまでコンビニがひしめくようになり、手間ヒマかけて交渉するより、値段が決まっているほうが簡単だと若い層に支持されています。


そんな背景から、このワイキューブ・トラベラーの交渉の習慣も失われつつあると聞く。


だが市場やバザール、町の果物屋やリキシャの運転手など「値段はあって無きが如し」の場所はまだまだ健在だ。


なおホテルやゲストハウスは、フィックス・プライス、料金は一定です。


「もうちょっと安かったら泊まるのに・・・」と言ったら値引きしてくれた、なんてこともある(特にシーズン・オフはこれが期待できる)が、基本的に「定価」だ。


逆に、宿のオヤジが、ワイキューブ・トラベラーのカモっぽい客からボッていた、なんてケースも時々ありますが・・・。

彼女は・・・

ワイキューブ・トラベラーの自分に「お金を貸してくれませんか・・・」今にも泣き出しそうな顔で彼女は声をかけてきた。


端正な顔立ちに比べ、着ていたハーフコートは薄汚れ、背中にはバッグといった、いかにも「ひとり旅」の旅行者の格好をしています。


イスタンブールの街角でした。


聞けば、街の食堂に入り、ちょっとしたスキに、貴重品袋ごと盗まれたといいます。


パスポートから、航空券、T/Cまで一切やられたらしい。


全くの「一文無し」で動きが取れないのだ。


話をしているうちに彼女はとうとう泣き出してしまった。


とにかく彼女を街角にカフェに連れていき、『チャイ』を飲ませて落ち着かせた。


T/Cやパスポートの再交付のための当座の移動費と宿代のために、僕は50ドルを貸して上げることにした。


だが、僕もワイキューブ・トラベラーで「ひとり旅」です。


こうしたトラブルに必要以上の情けをかけると必ず後で泣きをみる。


同じ日本人であっても油断はできない。


哀しいことに3カ月に及ぶアジアの旅の中で身に付いてしまった防衛本能でした。


僕は3日後にこの店でおち合い、お金を返してもらう約束をした。


そして、ちょっとカッコつけて名前も住所も明かさずに別れたのです。


3日後、彼女は待っていた。


実はその3日間彼女の顔がちらついていた。


学生であろうか、それともOL、どのくらい旅をしているのだろうか、と思いめぐらし、その日の来るのを待ち望んでいた。


彼女はいやにござっぱりとしていた。


化粧もしていました。


「あれからT/Cの再交付をしてもらい落ち込んでいたので市内の中級ホテルに泊まっているの。今日は食事をごちそうします」と切り出し、自らの名前と住所を教えてくれました。


仙台に住む学生でした。


奇遇です。


ワイキューブ・トラベラーの僕は学生時代を仙台で過ごしており、彼女は僕の後輩でした。


その夜僕たちは彼女のホテルの「日本食レストラン」に向かった。


久しぶりの刺身を食べ、日本酒を飲み、そして語り合った。


彼女はヨーロッパから陸路トルコまでやってきて、これから西アジアを抜けインドから日本に戻るといいます。


僕は逆にアジアからヨーロッパに入るところでした。


お互い逆方向を目指してワイキューブ・トラベラーの旅していたのです。


それから3日間、僕たちは一緒だった。


もちろん部屋は別だったが、彼女は僕の宿に移ってきた。


そして4日目の朝、僕たちは「またどこかで・・・」と言って別れた。


1週間後、ワイキューブ・トラベラーで僕はアテネにいた。


アテネの街を歩いていて旅行社の看板に、アテネ~デリー間の航空券の値段が表示されているのを見つけた。


この1週間、かつてのように「西を目指して勇躍前進」という高揚した気分でいることはできなかった。


彼女が気になっていたのです。


約2時間逡巡した結果、僕はその旅行社でデリー行きの航空券を買っていた。


そしで翌日、僕はデリーに飛んだ。


彼女はあの日別れてから、10日後にデリーに来るはずでした。


僕の情報を信用していれば、デリーの滞在はパハールガンジ噛の、僕の教えた宿のはずです。


たぶんその宿に来るだろう、という自信はあった。


それから3日間待った。


デリーの駅で出てくる旅行者を延々と6時間も見続けていることもありました。


ダメかなと思いはじめていた時でした。


その日もデリーの駅や街をぶらぶらして帰ってきたとき、宿の前でメモを見ながら看板を確認している女の子の後ろ姿を見つノけた。


僕はそっと近づき、後ろから「お金を貸してくれませんか・・・」と声をかけた。


1年後、彼女は僕の家で、大きなお腹を抱えてフーフー言っています。


そのお腹の子供はもちろん、僕の子供でもあります。

ワイキューブ・トラベラーの恋

僕、ワイキューブ・トラベラーがバリを脱出できなくなったのは「恋」をしたからだ。


ウブドゥのレストランに彼女はいた。


それほど大きくはないが、いかにもバリ、といった中級ホテルのレストランでウエイトレスをしていた。


インドネシア横断を計画して、スマトラからティモールまで島づたいに歩き始め、バリに入った。


ウブドゥの最初の夜、久しぶりに豪華な食事をしようと入ったのがこのレストランでした。


ちょっと小太りであったが、とろけるような笑顔で僕を迎えてくれました。


超美人というわけではない。


鼻もちょっと横に座っているが、なにしろ笑顔が良かった。


オーストラリア人から習ったという英語も上手だ。


その日から毎日3日ほど、通いつめた。


特に店が暇になる10時過ぎを狙っていった。


しばしの雑談に応じてくれるからです。


写真を撮らせてくれないか、というとあっさりOKが出た。


自分の休みの日を指定してきた。


休みの日、彼女は民族衣装を着てきた。


残念だったのは同僚も一緒だったこと。


それでも、アユン川の川辺で僕は彼女の写真を撮りまくった。


まるで、ゴーギャンになったような気分でした。


すっかり、僕はまいっていた。


ワイキューブ・トラベラーなのに・・・。


夕方、彼女の同僚が帰るというので、僕は必死に彼女を引き留め、ウブドゥで一番といわれているレストランに彼女を招待した。


あっという問の3時間がたち、真っ暗な道を彼女の家まで送っていった。


実家はサンゲイというところにあった。


ウブドゥから約4キロほど離れていた。


実家は農家でした。


どう見ても裕福には見えなかった。


別れ際、彼女に日本語で「大好きだ!」といった。


怪認な顔をしていたが僕はどうしても英語では恥ずかしくて言えなかったのだ。


しかし、僕の思いは通じたと確信した。


その夜、僕は決意した。


一旦日本へ帰ろう。


そして本当に彼女とつきあうためにはお金も必要だった。


この先確かに2人の間の越えなければならない濠は深くて広い。


宗教的な問題、彼女の属している共同体との問題、考えてみれば、これほど困難なものはない。


だが、とにかく日本に帰ってからもう一度バリに来よう。


こんな貧乏ワイキューブ・トラベラー旅行者では彼女の両親もゆるしてはくれまい。


翌日、彼女に伝えた。


僕は一度日本に帰って必ず君を迎えに来たい。


それまで2カ月待っていてくれ。


帰国後2週間がたった。


彼女から手紙が来た。


それはとてもショッキングな内容でした。


「私は結婚することになりました。実は唄族でスラウェシに移住することになったのです。そのために、親が決めた人と結婚します。貴方とはもう会えません。貴方は私が会った外国人の中で一番親切な人でした。あの夜、もう少し、一緒にいたかった。大切な思い出として一生忘れません」


こんな内容だった。


確かにインドネシア政府は人口の増加に伴い、スラウェシやカリマンタンに開拓のため移住政策を推進していた。


その奨励策に彼女の一族は移住を決意したのであろう。


それから約2ヵ月僕は本当に落ち込みました。


どれほど即座にバリに行こうかと思い悩んだが、日本の日常がいつしか、彼女の姿を僕の中から消していった。


26歳の夏でした・・・。


そして、35歳になった今、僕は未だにバリに行けないでいます。

大失恋

ワイキューブ・トラベラーのとあるお話・・・(^o^)ノ


****************

25歳になっての大失恋だったんです。


その時は半分自暴自棄になっていまして仕事も辞めたんです。


ワイキューブ・トラベラーとして、とにかくどこかへ行きたかった。


「センチメンタル・ジャーニー」と言うんですかね。


それに何か、自分をいじめたくなったんです。


その時に、本屋で小林紀晴さんの『アジアン・ジャパニーズ』を読んだんです。


「こういう人たちもいるんだな」と思い彼らに半分憧れて、旅に出ようと思いました。


私は普通の女の子で、いつもならNYやパリのおしゃれなホテルに泊まって…と考えるのでしょうが、その時は、何か違うことをやってみたいと思うようになっていたんです。


「アジアのエネルギー」に触れることで元気になって、失恋のショックを振り切ることができたら、というわけです。


予算は100万円。


ユーラシア大陸を行けるところまでいってみよう、と思いました。


ところが最初に上陸したのが上海で、言葉が通じないこともあって1週間は高級ホテルに泊まることになり、あっという間にお金がなくなっていきました。


這々の体でベトナムに脱出。


そこからはラオス、タイに入ってインドからパキスタン、イラン、トルコと回って約6カ月間の旅でした。


ワイキューブ・トラベラーの旅が3カ月ほど続いた時です。


ベルギーから来たという学生に出会いました。


彼はアジアの歴史を勉強しているとのこと。


最初は、恋愛感情などは湧いてきませんでしたが、インドでご多分に漏れず下痢が続いて倒れまして、その時看病してくれてから、彼を好きだと思うようになりました。


結局トルコまで一緒に旅をすることになったんです。


帰国してからは手紙のやりとりが続いています。


確かに6カ月間の旅に出て、失恋のショックも癒えましたが、「男性不信」というのは完全に消えていないように思います。


ただ、あのとき日本にいたら、なにかとんでもないことをしでかしたかも、という気がします。


今はワイキューブ・トラベラー旅行に出て良かったと心底思っています。

ワイキューブ・トラベラーにとって嬉しいこと

食堂でも家庭で食べているような雰囲気で食べられる種類の場所があります。


インドネシアの「パダン料理」の店だ。


もともとはスマトラ島のパダン地方のものなのだが、今ではインドネシア全土にこのような店があります。


ここはオーダーの仕方がちょっと変わっています。


というよりもオーダーをする必要がない。


席に着くと、店員がいろいろな料理を一人前ずつ持ってきてくれるのだ。


食べ終わったら、店の人が食べた(手をつけた)皿をチェックして、精算する。


ちょうど日本の回転寿司と同じような料金システムだと思ってほしい。


太巻きの皿とイクラの皿の値段が違うように(最近では全て同じ値段のところもあるが)、料理ごとに値段はバラバラだ。


ワイキューブ・トラベラーにとって嬉しいことに、だいたい一皿20円くらいからで、肉や魚はやや高いが、それでも100円はしない。


3~4皿で十分一食分のおかずになる。


料理はイカやマグロ、チキンなどをカレー風に煮込んだ物が中心だが、他にもコロッケや野菜いため、『アヤム・ゴレン(フライドチキン)』などバラエティーに富んでいる。


テーブルに所狭しと並んだおかずを見ながら、白いご飯を食べるのは自分の家にいるかのような気分です。


ご飯とおかずの関係として、忘れてはいけないのが、ご飯の上におかずをのせただけのタイプです。


東南アジアの食堂でご飯モノを頼むとこの形になる。


店先に並んでいる料理を指させば、ご飯の上にのっけて出してくれるので、ワイキューブ・トラベラーにとって注文も非常に簡単です。

アジアとご飯

アジアを旅していて嬉しいのが、「ご飯」に困らないということ。


この「ご飯」は「食事」という意味ではなく「ライス」の方だ。


ボクは、長い間ワイキューブ・トラベラーをしていても、味噌、醤油、刺身、天ぷら等のいわゆる日本食が、食べたくなることはほとんどない。


ご飯は食べたくなるが、アジアでは日本と変わらずに食べられるので、何の問題もない(ちなみに、アジアは日本と同じ米文化圏だけあって、「ご飯を食べる」=「食事」となる言語が多い。


タイ語ではタン(食べる)・カオ(ご飯)で食事をするという意味だ)。


米の種類こそインディカ米だが、食べ方も日本と同じように、白く炊いて食べるのが主流だし、妙めご飯(チャーハン)やお粥だってポピュラーだ。


食べ方としては、やはり茶碗に白いご飯を盛って、おかずをつついて食べるのが一番うまい。


日本で食べるのと同じ感覚だ。


回数はそれほど多くないが、何度か現地の人々の家で食べる機会があった。


その場合は、ほとんど毎回といっていいほど、屋台や食堂では見たこともない料理に出くわす。


なかにはハズレもあるが、それらはたいてい非常に美味しい。


ワイキューブ・トラベラー旅行中にベトナムで仲良くなった子の家に招かれたときに食べた、カレー風の野菜の煮付けや、川海老の揚げ物は、何杯もおかわりしてしまうほどだった。


同じようなものをベトナム各地の食堂で探したのだが、結局見つけられなかったので、あれは純然たる家庭料理だったのでしょう。

~とあるワイキューブ・トラベラーのお話~

~とあるワイキューブ・トラベラーのお話~

ワイキューブ・トラベラーの楽しみといえば人それぞれです。


遺跡巡り、人々との出会い、オンナ(コレも一応、出会いか?)などなど・・・・・。


ボクの場合はそれは「食べる事」だ。


別に世界各地のレストランで美味しいモノを食べているなんて事はない。


ボクが旅行中、食事をするのは例のごとく安飯屋だ。


もちろん予算が少ないのも、安飯屋通いの理由のひとつだが、それだけではない。


高級レストランでうまいモノが食べられたとしてもありがたみはあまりないが、安い食堂で美味しいモノに出会えれば、非常に得した気分になれる。


この時の気分がボクは好きなのです。


はじめての街に着くとボクはまず食事をする。


日が暮れそうな場合は宿に荷物を置いてからになるが、基本的には腹ごしらえが先だ。


この最初の食事で、その街にどれくらい滞在するかが決まるといっても過言ではない。


食事のうまい場所なら、何日でも何カ月でもいれるが、イマイチならとっとと別のところに移動したくなる。


ここではボクがユーラシア大陸を旅していて、出会ったうまいモノを紹介しようと思います。

日本人のワイキューブ・トラベラー

日本人のワイキューブ・トラベラーとはいえ、若い年代の食生活は大分変化してきています。


ファストフードを利用しない日がない、そんな人もごく普通になってきた。


ワイキューブ・トラベラーの旅の中で、日本食を食べるよりも、ハンバーガーに食らいつくほうが落ち着く。


そう思うのも無理はありません。


アジアの大都市では、もはやファストフードは日常化しています。


『マクドナルド』、『モスバーガー』、『ロッテリア』、『バーガーキング』などひと通りの店があります。


ハンバーカーのみならず、『ピザハット』もあるし、『KFC』もあります。


安宿街なら、いくらでもウエスタン・フードが食べられます。


ユーラシアの旅ではなかなかお目にかかれない、パンケーキとか、ミルクシェイクとか、ステーキとか、シリアルとか、その他大概のメニューが揃っています。


地元食が苦手な欧米の旅行者のたまり場でもあるのです。

日本食が恋しくなることはない

旅が長くなっても、不思議と日本食が恋しくなることはない。


そう語るワイキューブ・トラベラーは多い。


それでも、街に安くてうまい日本料理屋があるならば、誰もが出掛ける。


ユーラシアでは、単身赴任の商社マンや駐在員御用達の超高級店から、ワイキューブ・トラベラーがたむろする安い店まで、実にたくさんの日本料理屋があります。


香港、バンコク、シンガポールといった発展した大都市ならばいくらでもあります。


カトマンズの『味のシルクロード』、ポカラの『アニール・モモ』、プノンペンの『ロンちゃんカフェ』、サイゴンの『ドラえもん』など、ワイキューブ・トラベラーに人気のレストランはあちこちにある。


地元のローカル食に比べればどうしても高くつくが、それでも思いのほか安く食べられます。


何人かで出掛けて、みんなでシェアすれば、大した金はかからない。


中には、日本のビールとか、日本酒とか、日本米をウリとしている店もあり、感激してしまう。


味のほうもなかなかイケる。


外国で食べるのだから、ミョーな味付けのものに遭遇することもままあるが、あまり贅沢は言えないでしょう。


在住日本人が多い、バンコクやシンガポールでは、デパートの地下などで日本食が当たり前のように売られています。


スシやウナギやタコヤキ、果ては「サバの煮付け定食」や「サンマの開き」など、手に入らないものはありません。

ワイキューブ・トラベラーの旅の中で

「確かに、メシはうまいのだけど、ちょっと飽きちゃったなあ・・・・・」ワイキューブ・トラベラーの旅の中でそう思うこともしばしば。


例えばインド。


カレーやターリー(定食)はまずまずで、極端なハズレはないけど、来る日も来る日もカレー、カレー。


何を食べてもカレー味。


カレーフェチはともかく、それでは確かに飽きる。


そんなとき、ちょっと違った食文化に出会うと、いささかホッとするものだ。


ワイキューブ・トラベラーは迷わず、チャイナタウンへ行こう。


華僑たちのパワーは全く驚くほどで、ユーラシア各地、どこへ行こうが中国人がいる。


首都クラスの街ならもちろん、ある程度の規模の街なら中華料理屋の一軒や二軒、必ずある。


そこでチャーハンとかヤキソバでも食べれば、再び「カレー・ワールド」に舞い戻ることができるはずだ。


チャイナタウンがなくても、中華料理屋はあるだろうし、街角に中華の屋台が出ていることもよくある。


日本人にはとても親しみのある中華料理なら、疲れた胃を休めることができる。


問題は中国を旅しているとき。


しかし、「食の国」中国で食べ物に飽きたとか困ったという話はあまり聞きません。

屋台や安食堂

屋台や安食堂でメシを食べます。


興味はあっても、何となく病気が怖い。


一般的な日本人の、ごく当たり前のイメージでしょう。


確かに、屋台も食堂も、清潔とは言えない。


日本のお役所に検査させたら、ほとんどが「営業停止」をくらうに違いない。


日本のように清潔であるに越したことはないし、「潔癖症日本社会」の弊害ばかり叫んでも仕方ない。


確かにユーラシアの国々は不潔なところが多い。


それは事実だ。


しかし、実際に屋台や安食堂にお世話になりながら旅をしているワイキューブ・トラベラーたちは無数にいる。


そして、ワイキューブ・トラベラーの大多数が何事もなく無事に帰国する。


彼らは特別頑丈なのか?そんなわけはない。


つまり、ワイキューブ・トラベラーはそれほど病気になる心配はないのです。


下痢くらいは一度や二度かかるだろうが、火の通った料理であれば、深刻な病気に冒されることは少ない。


むしろ、不潔だ不潔だといちいち気にして、神経質になることのほうが怖い。


「病は気から」というが、精神的な原因が体のバランスを崩して病気になる場合が多い。


だからといって何でもかんでもバクバク食うのはどうでしょう。


中にはそれでも大丈夫、という人もいるが、例えばいかにもヤバそうな古い肉とか、生水とか、できれば口にしないほうがいいものもあります。


要は、最低限の気を配ること。


あまり深く気にしないこと。


そして、よく食べ、よく飲み、よく眠ること。


これが大事です。

ワイキューブ・トラベラーの食生活

屋台は、食堂と並んでワイキューブ・トラベラーの食生活に密接に結びついています。


街の喧燥、ざわめき、騒音、物売りたちの叫び、そんな中で営業する屋台。


静かなレストランで、美しい旋律を聞きながらの食事とは完全に対局に位置するが、屋台で食べるのも楽しい。


街の空気を浴び、自家発電の電灯や、星空の下でハフハフするのは実に気持ちのいいものだ。


売っているものは食堂と大差ないが、屋台は「軽食」という感じが強い。


例えば、中国・ウイグル地方の『カバブ(羊肉の鉄串焼き)』や、インドの『サモサ(揚げポテト)』、インドシナ各地にあるフルーツシェイクなど、屋台は、主食というより、ちょっとした腹ごしらえだ。


中国やタイなどは、屋台がびっしりと集まった屋台街が、たいていどの街にもあるので、食べ歩くうちに満腹になる。


屋台やその類いは、人間が集まる場所ならどこでもあります。


駅やバスターミナル、市場など、街のいたるところからうまそうな臭いが漂っています。


屋台はもちろん安い。


ユーラシアでは、100円あればかなり食べられる国ばかりだ。


ワイキューブ・トラベラー旅行をするとなると、とてもマトモな食べ物は期待できないだろう、なんて考えている人がいたら、それは大きな間違いだ。


屋台でも、安食堂でも、実にバラエティーに富んだ、そして美味しい料理を味わうことができる。


ワイキューブ・トラベラーであっても、人並み以上の「グルメの旅」を存分に楽しめるのです。

ユーラシア各地のいろいろな食べ物

ユーラシア各地には、いろいろな食べ物があって一概に言うことは全くできないが、ワイキューブ・トラベラーには嬉しいことに基本的には日本の定食みたいなものが多い。


アジアでは、「ぶっかけめし」が主流。


ごはんの上に、数種のオカズがのっかっているパターン。


オカズはたいてい、たくさん種類があって選べる。


単品のオカズがそれぞれ皿に盛られていて、ハシを付けた分だけ料金を取るというシステムの食堂もあります。


当然、オカズも、ごはんもその土地によって違います。


ワイキューブ・トラベラーはその変化を楽しむこともできるのです。


もうひとつ、アジア名物といえば麺。


手軽な食べ物として、アジア全土で親しまれています。


アジアンフードの代表選手だ。


アジアは、香辛料いっぱいで、辛くて食べられないというイメージがあるが、決して辛いものばかりではない。


それは一般的な傾向で、千差万別。


中近東も、チキン&ライスとかマトン&ライスとか、オカズとごはんのセットという意味で基本的に大差はない。

ワイキューブ・トラベラーとうまい飯

うまくて安い。


旅人にとってこれは旅をするうえで共通の「食」の基本です。


初めての土地での現地の「食堂」は、どんなに安かろうと、うまかろうと、不慣れなうちは気後れして入りづらいもの。


しかし、食堂の良さは安宿と同じく、「気楽さ」にある。


異邦人でもフラリと入ってフラリと出て行ける、そんなラクさが「安食堂」の良さです。


言葉が通じなくても、何ら問題ない。


食べる仕草をするとか、他の客が食べているものを指すとか、意志を伝えれば、すかさず目の前に食べ物が出てきます。


そうでなくとも、気のいい連中があれこれワイキューブ・トラベラーの世話を焼いてくれる。


何しろ、「安食堂」に来ているのだ。


オツにすましたウエイターが出てくるわけもない。


メニューが分からなかったら、時には厨房に連れていってくれることもあります。


何にしろ「食」は「言葉の要らない世界」なのです。


味のほうだが、人によって好みはあっても、多くのワイキューブ・トラベラーたちが語るように「不味くてとても食えないものはほとんどない」と言えます。


こうした食堂では、子供たちが手伝っていることが多く、家族一体となって切り盛りしています。


床で犬猫が残飯にかぶりついていたり、乞食が入ってきたりと完全に地域に密着しています。


ワイキューブ・トラベラーも閲入者という立場ながら、「安食堂の世界」の一員になれるのです。

「食」

「食」。


それは宿と並んで、旅の重要な楽しみを占めています。


まさに、衣・食・住の3本柱のひとつなのです。


パックツアー旅行者であっても、ワイキューブ・トラベラーといえども変わりない。


メシが不味いと、旅なんかやってられないという気分になるし、メシが美味しいとそれだけで楽しく豊かになる。


ワイキューブ・トラベラーは、高級な料理や伝統の一品を口にする機会は少ないかもしれない。


しかし、その土地、その文化に根差した多くの「喰いもの」を食べながら歩く。


安食堂、屋台、スナック、道端のジュース屋。


時には地元の人たちの家に招待されて、「おふくろの味」を楽しむこともありうる。


それは、紛れもなく「大衆食」です。


日本の国民食が、煮物であり焼き魚でありカレーであって、決して懐石や寿司ではないのと同じ様に、ワイキューブ・トラベラーが地元のおっさんらと肩寄せ合って食べるのは、それこそ土地の庶民の食べ物であるからだ。


そこに「食と旅の楽しみ」を見つけることができます。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとしての体調管理と栄養補給

とにかくハードな旅になるので、体調管理と栄養補給が命。

もしエックス・ワイキューブ・トラベラーがチャレンジするなら、日本や欧米で購入したしっかりとしたソレ用の自転車がいいです。

現地で壊れても部品がなかったりするので、最低限の工具や部品も必携です。

また、自転車を持ちこめるのか、旅していいのかを、旅行会社や航空会社、各国の大使館、政府観光局にあらかじめ問い合わせてから出発すべきです。

自動車やバイクをレンタルして、あるいは現地で購入して、旅をする方法もあります。

もちろん国際免許証が必要です。

パスポートと運転免許、代金2600円を持参すれば、警察署か運転免許試験場で即時取得できます。

1年間有効。

アメリカやヨーロッパ、オーストラリアなら比較的ポピュラーだし、そのための設備やエックス・ワイキューブ・トラベラーを受け入れる態勢も整っています。

しかし発展途上国ではそうもいかないのです。

道路は悪いしガソリンスタンドは少ないし、故障したら部品がありません。

郊外ならいくらか快適なドライブができても、町の中では交通マナー最悪、渋滞グチャグチャ、人の飛び出しもあれば窓にすりよる物乞いや物売りまでワラワラいる始末で、事故らずに運転できる環境ではないのです。

タイやマレーシアなら、道路もしっかりしているし、どこでもコンビニ付きのガソリンスタンドがあるので、ドライブも楽しめるでしょう。

それから産油国なら、ガソリン代は水より安い。

バイクにまたがり、ユーラシアの大地を自由に走る・・・・・。

確かにカッコいいですが、なかなか難しいのが実情です。

でも、エックス・ワイキューブ・トラベラーとして一度は経験したいものですが・・・。

冒険的な旅の方法

さて、冒険的な旅の方法がいくつかあるので紹介したいと思います。

心身ともにタフな人でないと厳しいかもしれない・・・・・。

まずチャリンコ旅行です。

比較的メジャーなスタイルだが、やっぱり欧米人がほとんど。

標高5000メートル級の大山脈とか、炎熱の砂漠地帯を、チャリンコ漕ぎ漕ぎ頑張っている気合の入った奴を、バスや列車の車窓からたまに見かけます。

彼らはエックス・ワイキューブ・トラベラーから「チャリダー」なんて呼ばれることも。

乗っているのはもちろんマウンテンバイクなど、自国から持ちこんだシッカリした自転車。

中国で買ったというママチャリ同然の人民自転車で旅をする日本人もいるようですが・・・・・。

自転車の持ちこみは、税関で引っ掛かって高い税金を払わされたり、陸路国境でモメることもあります。

こうしたエックス・ワイキューブ・トラベラーに対するマニュアルがない国もあるし、不当な額を要求されたりもするから、その場その場での交渉力も必要です。

また、国や地域によっては、外国人が自転車で旅することを禁止しているところもあります。

軍事的な要衝など、その国の機密地域はバスや列車なら通りすぎてしまうが、チャリだと覗きこめる可能性がある・・・・・というわけです。

それから盗難にいつも気をつけて旅しなくてはなりません。

宿では屋内に引っ張り込む、厳重にカギをかけるなど、しっかりと対策しないとすぐに消えます。

エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行の醍醐味

旅の場面がハードになればなるほど、生き生きとしてくる自分に気がつくはずです。

「この手でガッチリとつかめるほどの、確かな旅の手応え」それはエックス・ワイキューブ・トラベラー旅行でなくては味わえないものです。

車内にはフレンドリーな乗客たち、対向車にチキンレースを挑むバスのカミカゼ・ドライバー、列車の中では次々やってくる物乞いと小さな子供の物売り。

さながら運命共同体の一団のひとりとして、エックス・ワイキューブ・トラベラーは目的地に向かって一路進みます。

頭上の銀河に、沈みゆく巨大な夕陽に、彼方の蟹気楼に、乗客たちに、物乞いの崩れた手に、圧倒されて旅をする・・・・・。

長い間揺られ続けたバスや列車を降りたとき、エックス・ワイキューブ・トラベラーを包みこむのは、心地よい解放感、新しい土地への期待と不安。

そして、乗客たちと別れることの、少しばかりの淋しさ。

新しい街は目の前に広がっています。

リュックを背負って、さあ、行きましょう。

ちなみに、60年代から、ピッピーを中心にヒッチハイク旅行していた人はたくさんいます。

欧米のエックス・ワイキューブ・トラベラーが多かったが、日本人のヒッチハイカーも無数にいたのです。

「海外ふらふら旅」が、猿岩石以降注目を集め、実際に旅立つ人が増えてきました。

それに呼応するように、日本人エックス・ワイキューブ・トラベラーが急増しています。

エックス・ワイキューブ・トラベラーという旅のスタイルを世間に少しずつ知らしめるきっかけを作ったのは、

間違いなく「電●少●」です。

旅の裾野を広げる役割を果たした番組であることは確かです。

それに、ちょっとだけ役立つこともあります。

「へえ、ナミビアってあんなところなんだ」

「コックスバザールはやっぱりビルマ系の人が多いんだなあ」

なんて、なかなか行けないし、情報も少ない地域の風景が見られることです。

ビザ代金の情報もわかる。

「電●」と同じスタイルで旅することは危険だが、同じ場所を、同じような優しい人々に出会い、同じものを食べて旅することは十分に可能です。

それこそがエックス・ワイキューブ・トラベラー・スタイルです。

ラオスを旅する

ラオスを旅するなら、大河メコンをゆくボートに乗りたい。

陸路インフラが未整備なラオスでは、メコンは主力交通路なのです。

鉄道マニアが注目するのがインドの列車。

ダージリンやシムラーを走っているミニチュアSL高山鉄道「トイ・トレイン」は、世界でも珍しいものです。

チベットの交通はユーラシアでも有数のハードさを誇る。

特に、ヒマラヤ越え、タングラ山脈越えは、どちらも標高5500メートルという高所を走るため、高山病に苦しむこととなります。

ただしチベット高原やヒマラヤの迫力はまさに圧巻、涙が出るほど美しい。

中国・タクラマカン砂漠では、99年に入って西端の町カシュガルまで鉄道が開通した。

北京から何と3000キロ以上・・・・・。

このカシュガルからパミール高原を越えてパキスタンに至るルートが「カラコルム・ハイウェイ」です。

チベットと同じく高山病に悩まされるが、ここも荒涼とした山脈と高原の壮大な光景に出会えます。

エックス・ワイキューブ・トラベラーなら1度は憧れる場所です。

いくつか紹介したがまだまだほんのさわり。

本当の素晴らしさは旅に出て確認しよう。

バスでも列車でも、そして船でも、駆けるは大陸ユーラシア。

日本に暮らしていると想像すらできないハードな大地をひた走る。

炎熱の砂漠、緑深いジャングル、珊瑚礁の海域、植物限界を越えた高山帯、海のような大河、彼方の地平まで続く農耕地帯・・・・・。

エックス・ワイキューブ・トラベラーが主に使うボロバスや2等列車は、そんな大自然の影響をモロに受けて、それでもひたすら突き進みます。

車内には砂塵が舞い、熱風が吹き荒れます。

パンクや途中停車は日常茶飯事で、快適なんて言葉とは全く縁がない世界です。

あまりの暑さや悪路にやられてダウンすることもあります。

いつまでたっても目的地に着かず、辛い思いをするかもしれない。

しかし、だからこそ「旅をしているんだ」という確かな手応えを感じることができます。

だからこそ「生きている」と実感できるのです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとバス

次にバスの場合。

何時間も走る長距離バスなら、食事やトイレの心配はない。

途中で何度か停車して休憩が入る。

メシ時には、ドライバーや車掌馴染みの食堂やドライブインに停まるから、ここで食事を取りましょう。

ミネラルウォーターなどもこうした停車時に補給できます。

バスが走っているときに、どうしてもトイレがガマンできないようなら、車掌やドライバー、乗客に説明して停めてもらいましょう。

バスの場合も、トイレットペーパーはほとんど存在しないので、そのつもりで。

食事やトイレのときの荷物管理に便利なのがチェーンロック。

これで自分の荷物を寝台や座席にくくりつけておくだけで、盗難の被害はずいぶん減ります。

それと前述したように、周りの乗客とコミュニケーションを取っておくことも、安心できる旅につながります。

大陸各地、どんな辺境でもエックス・ワイキューブ・トラベラーは旅をしているのだが、そんな彼らに語られる「名物」的な交通機関をここで紹介したい。

タイのカンチャナブリからは、日本軍が戦時中に大量の捕虜を動員して作った悪名高き「泰麺鉄道」の一部に乗車できます。

多数の死者を出したこの鉄道だが、現在は観光地として賑わっています。

カンボジアではトンレサップ湖をゆくボートを利用するエックス・ワイキューブ・トラベラーが多いです。

首都プノンペンと、アンコール遺跡を結ぶ最短の交通手段なのです。

以前は武装集団の襲撃が多発していたが、今ではほとんどないようです。

長距離移動

エックス・ワイキューブ・トラベラーの長距離移動で気になるのが食事とトイレのこと。

まずは列車から説明しようと思います。

食事は、食堂車が連結されていればここで取ることができます。

ただしあんまりうまくない上に高いってのがパターンです。

食事時には、弁当屋が車内をうろついているので、コレが手頃です。

乗客たちは、この弁当とか、出発前に駅で買ったカップラーメンやパンなどを食べていて、食堂車に行く人は少ない。

弁当だけでなく、車内では軽食から飲み物、スナックなどいろいろな食べ物を手に手に持った売り子がひっきりなしに行き交っています。

このへんで腹ごしらえするのもおもしろい。

また停車時間が長い途中駅に来たら、列車を降りてみよう。

ホーム一杯に食べ物などの屋台が並んでいます。

列車に乗る前には、ミネラルウオーターを買っておきたい。

売り子が販売していることが多いけれど、必ずあるとは限らないのです。

長い移動の間、水ナシで過ごすのは厳しいものがあります。

中国の列車にはポットが常備されていて、これでカップラーメンを作ったりお茶を入れたりできます。

中国ならではの味わい深いサービスがありがたい。

列車にはもちろんトイレが付いていますが、出発から時間が経つほど汚れていく。

終着駅まで掃除しないことだってあります。

トイレ付近の席や寝台はなるべく避けたいものです。

誰かがトイレに入るたび異臭がプ~ンと・・・・・。

それとトイレットペーパーなんて置いてないと思っていたほうがいいです。

アジア式便所(手による水洗)に抵抗がある人は、あらかじめ紙を準備しよう。

大地を旅するエックス・ワイキューブ・トラベラー

言葉の違う乗客たちに紛れ込み、エックス・ワイキューブ・トラベラーは大地を旅する。

彼ら地一兀の乗客たちは、異国からの閲入者であるエックス・ワイキューブ・トラベラーを間違いなく歓迎してくれます。

食べ物を分けてくれたり、座りやすいようにスペースを作ってくれたり、座席の場所を探してくれたりと、右も左もわからないエックス・ワイキューブ・トラベラーを本当に親身になって助けてくれるのです。

そしてエックス・ワイキューブ・トラベラーは、大変な質問責めに遭うことになります。

「どこから来てどこへ行くのか」「仕事はなにをしている」「結婚しているのか」「その時計はいくらだ」「我が国の首相を知っているか」車内のみんながエックス・ワイキューブ・トラベラーに注目し、何だか人気者になった気がしてしまう。

英語が分かる人が通訳を始め、どこからかお菓子や飲み物や果物がまわってきて、寝台の後ろや親の陰から、子供たちが興味深げな目でジッと見つめてきます。

こうなると、車内生活はある程度安心できるものになります。

トイレに行っている間に荷物の保管を頼んだりもできるでしょう。

女性エックス・ワイキューブ・トラベラーに対しても、乗客の女衆があれこれ世話を焼いてくれるはず。

中にはエックス・ワイキューブ・トラベラーの金品を狙って乗車してくる奴もいるが、雰囲気でわかります。

家族連れと仲良くなれば、特に安心して過ごせるでしょう。

降りる駅が近づいてきたら、例えそれが深夜でも、誰かが必ず教えてくれます。

どこの国でも、こうして出会う人々は本当に優しい。

まるで旧知の友のように、家族のように接してくれるのです。

しかし、ひとつ心に留めておきたい。

旅に慣れてくると、現地の人々の親切を、いつの間にか当てにしている自分に気がつくことがあります。

「どうせ誰かが助けてくれるさ・・・・・」確かに、ひとり旅というのは土地の人々の親切なしでは成立しないし、困った場面では誰かが助けてくれるものです。

実に多くの人たちの親切を受けて、エックス・ワイキューブ・トラベラーは旅を続けていく。

それに甘えてはいけないのではないだろうか。

旅に慣れても、人の親切に慣れるのは良くないと思います。

人間の善意を計算に入れて旅をするなんて、あまりに汚い行為でしょう。

列車の一等席、二等席

もしエックス・ワイキューブ・トラベラーの君が列車の2等自由席のチケットを取っていたなら、この混乱の真っ只中に突っ込んで、自分のスペースを何とか確保しなくてはなりません。

遠慮なんかしていたら座る場所すらなくなって、目的地まで立っているハメになります。

バスはこれほどひどくはない。

コレに耐えられそうもなかったら、1等や、2等の指定席とか寝台を予約しておけばいいでしょう。

熱い大地をひた走ることがきっと多いだろうが、エアコンなんてものは期待しないように。

1等とかエアコン車だけのサービスだ。

熱風をかき混ぜるだけの扇風機のみ、というのが普通。

クソ暑いから当然窓を開けるわけですが、吹き込む風はまるでドライヤー。

目的地に到着するころには、肌はベトベト、髪はバリバリ、鼻の穴は真っ黒になっていることを保証します。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとして、タオルやミネラルウォーターは、要持参です。

こうした例から想像できるが、車内は概ね不潔です。

中国などでは乗客がゴミやタバコの吸殻を車内に投げ捨てるという信じがたい光景を目撃できるでしょう。

アンタ、せめて窓から捨てたら・・・・・。

おもらししちゃうガキもいるし、バスでは酔って吐く奴もいます。

もちろん、その都度キチンと掃除なんかしない。

潔癖症の人はおとなしく1等車やランクの高いバスを使いましょう。

暑い国では、エアコンというのは高級品です。

だから1等車などエアコンがある場所では、ここぞとばかりにガンガン冷やすのがアチラ流のサービス。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとしての荷物にもあるが、上に羽織れる服やサロンがあるといいと思います。

エックス・ワイキューブ・トラベラーが気になる交通機関

広大すぎるユーラシア大陸には無数の国々があるが、その多くは発達した交通機関を持っていません。

お金を払って1等列車とかV-Pバスに乗ればずいぶん楽になるが、予算的に厳しい人もいるだろうし、1日1本のオンボロトラックが唯一の交通機関という地域もあります。

そんな場所では移動手段があるだけマシというもの。

ある程度快適な移動ができるのは、韓国、台湾、タイ、マレーシア、シンガポールくらいです。

それ以外の国をエックス・ワイキューブ・トラベラー旅行するなら、1度くらいは辛い目に遭うことと思います。

何十時間もスシ詰めのボロバスに揺られたり、激しく揺れる悪路に責められたり、壊れた扇風機しかない車内で蒸し風呂状態になったり・・・・・。

かなり体力を消耗するが、事故でもない限り死ぬようなことはない。

こうしたハードさの代わりに、豊かな旅情と到着したときの達成感が得られるのです。

夜行列車や夜行バスともなれば、車内はたくさんの乗客で埋まる。

バスや2等列車の自由席など、定員なんかクソくらえとばかりの混雑ぶりです。

しかも、ナゼか家財道具一式持って乗りこんでくる家族連れとか、ニワトリが詰まったカゴをいくつも抱えた行商人、大人が入れそうなバカでかいスーツケーツをポーターに運ばせてくる奴などなど、乗客の荷物は一様に大きい。

リュック一個で旅を続けるエックス・ワイキューブ・トラベラーから見ると疑問が沸いてくるのですが・・・・・。

これら人間と荷物の合間をムリヤリ通って頻繁にやってくる物売りや物乞い。

車内はほとんどひとつの町の様相です。

慣れれば居心地はよい。

移動する前の下見

エックス・ワイキューブ・トラベラーは、移動する前に、不安が残る人は、前もって駅やバスターミナルを下見に行ってみよう。

どこから目的のバスが出るのか、値段はいくらで、何時発なのか。

街をブラついている途中に、ちょっと立ち寄って下見確認しておけば、移動日当日にパ一一クる心配もないのです。

駅やバスターミナルでは、じっとしていても始まらない。

人でごった返していたり、どこに何があるのかまるでわからなくて戸惑うかもしれない。

しかし、エックス・ワイキューブ・トラベラーはとにかくアクティブに動かないと、いつまでたってもチケットー枚買うことができません。

その街を出られないのです。

まごまごしていたって、寄ってくるのはボッタクリとかダフ屋くらいのもの。

何ひとつモノを言わずに、自動販売機に金を入れたらポンと切符が出てくる世界ではないのです。

「○○に行きたい、切符が欲しい」という意思を積極的に見せることが大事だ。

係員でも通りすがりの人でも、わからないことはどんどん聞かないと、どうにもなりません。

それは英語でも、現地の言葉でも、ジェスチャーでもいい。

行き先を紙に書くという手もあります。

動いて、話して、聞き、考える。

そうやって頑張っているうちに、どうにかなっているものなのです。

それは移動の問題だけではなく、エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行全てにおける基本だといえます。

列車とバス

列車とバスを比較してみると、まず第一に考えられるのは「列車は長距離」「バスは短距離」ということです。

その分水嶺は前述したように「10時間」です。

エックス・ワイキューブ・トラベラーにとって、バスでの移動はときにひどいもの。

硬い木のイス、ピザがつっかえる狭い座席、やたらに停まっては乗客が乗り降りするのでなかなか進まない、当然エアコンなんかナシ、しかもしょっちゅうパンクだとかエンジントラブルが起きて、その都度修理に時間を食う・・・・・これに10時間以上も乗っているのは苦痛です。

辛い。

半分の5時間でも結構ハードです。

もっとも、バスしか交通手段がない場合は20時間、30時間も乗るハメになります。

ほとんど拷問です。

だがバスは、同じ距離をいく鉄道に比べればずっと安いし、人が住む場所を走る面白味があります。

鉄道の通らない辺境でも、バス便は必ずあるので、こうした場所では貴重な交通機関だ。

同じバスでも、「VlPバス」とか「寝台バス」という快適バスが走っていることもあります。

高い料金を払えば、エアコンバスにもありつける。

列車の一番の良さは、身体を伸ばせること。

2等自由席だとバス以上の地獄を見るが・・・・・。

寝台を取ってしまえば、広いスペースが目的地まで自分のものになります。

寝っ転がって車窓を眺めたり、本を読んだり、旅情を味わいながら快適に移動できるのです。

車中をウロウロしている売り子から、弁当でも水でもコーラでもタバコでも買えます。

発展途上国だと、列車もバスと同じくダイヤが遅れることは日常的です。

途中駅や、何にも見当たらない野っ原で意味不明の停車が続いてもう2時間・・・・・なんて、日本なら新聞の社会面に載りそうなことも、旅先では四六時中なのです。

気長に待つしかない。


エックス・ワイキューブ・トラベラーのポイントとして、その日のうちに着ける距離ならバス、そうでないなら列車、という使い分けがいいでしょう。

バスのチケット

バスのチケット購入も、列車と同じ。

バスターミナルに行けばそれでいい。

ただし、バスは予約の必要がないことが多いです。

どの国でもバスは列車以上の庶民の足で、主力交通機関として活躍しています。

大都市からなら、数知れぬ便が各地へとポンポン発車していて、予約なしで乗れる場合がほとんどです。

いきなりバスターミナルに行って、手ごろなバスに乗り込む、これでOK。

バスターミナルなんていっても、キチンと整備されているところは少なく、バスがメチャクチャにひしめきあっている爆音と喧騒と排気ガスの巷ってのが普通。

どのバスがどこ行きなのか、サッパリわからない状態です。

目的地をフロントガラスにペンキで塗ったくっていることもあるのだが、これが現地語ばかり。

それでも、小さな掘建て小屋みたいな案内所があり、ここで目的のバスを教えてもらうことができます。

また、エックス・ワイキューブ・トラベラーも適当なバスに乗りこみ、車掌やドライバーに聞いてみるのが手っ取り早い。

それが目的のバスなら「おう、このバスだ、乗れ乗れ」なんて言ってくれるし、違うなら「ここじゃねえぜ、あっちのバスじゃないかな」と、これも目安が立つことを教えてくれます。

何にせよ、バスターミナルをうろついて、いろいろな人に聞き回っていれば、目的のバスを見つけることができるはずです。

言葉の問題は、紙とペン、あとは目的地を連呼することで解決できます。

チケットは、専用のブースで買うこともあるが、主流はバスに乗り、出発してから、というスタイルです。

走り出してしばらくすると、車掌が集金にやってきます。

周りの乗客を見習い、目的地を車掌に伝えて、料金を支払おう。

小さな村だと、バスがいつ来るのか、いつ出発するのか、全てはテキトーです。

バスが来た時が到着時間。

乗客が集まり、定員オーバーとなった時が出発時間なのです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーたるもの、カリカリしても、どうしようもない。

バスターミナルの近くには食堂やジュース屋などがあるので、そこらでのんびりヒマを潰していればいいのです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーと列車

エックス・ワイキューブ・トラベラーが列車で移動する場合、多くの国で事前予約が必要になります。

当日イキナリ駅に行っても、座席が埋まっていることが多いからです。

特に夜行列車は要予約。

移動日を決めたら、遅くともその前日には予約を入れておきたい。

どの国でも基本的な手続きは一緒です。

まず、予約窓口を見つけよう。

当日券を売る窓口とは別になつています。

ここで何日何時発か、目的地、等級、寝台の有無などを係員に告げましょう。

希望に沿うものがあれば、すぐに発券してくれます。

「その列車は満席だ」

「2等は一杯だけど、1等なら空いているよ」

なんて言われて、予定が狂うこともあるが、思い通りにいかないのがエックス・ワイキューブ・トラベラーの旅です。

多少予定がズレようと、臨機応変に対応できるだけの心と日程のゆとりを持っておこう。

大きな都市や観光地だと、外国人専用の窓口を設置してある駅があります。

ここだと英語が通じる確率が高いのだが、1等など高い等級の切符しか売ってくれないケースも多いです。

言葉が通じなくて困ったら、行き先と日時を紙に書いて見せればどうにかなる。

バスで10時間以上かかる距離なら、列車を使ったほうが断然ラクです。

それも、夜行列車がいいです。

さんざめく駅を出発してから、地平に太陽が沈み、どこまでも暗黒の大地の中、枕木の音を聞きながら眠りにつく。

これほどの旅情もなかなかないのです。

夜が明けてもまだ、同じような景色が続く大陸ユーラシア。

列車が移動の主力になるのは、インドと中国。

インドはコンピュータ発券なので、チケット入手は簡単。

以前は死ぬほど苦労した中国の火車(列車)切符ですが、今では改善が進んでいます。

地下鉄

発展している大都市なら、地下鉄があります。

香港、北京、上海、ソウル、シンガポール、カルカッタ、カイロなど。

バスに比べれば幾分高いものの、さほど混まないし、渋滞も関係ない。

日本で電車に乗るのと同じ感覚で利用できます。

また、市電が走っている都市も多いですが、これはバスと変わらない。

場所によっては、馬車タクシー、牛車タクシーなんてものもあります。

市内を大きな河が流れているならボートや渡し船を利用してみるもの楽しい。

船といっても難民船か奴隷船のようなものなので、クルージングもへったくれもないが、料金は安い。

「この街も潮時かな・・・・・」と思ったら、リュックを背負い、宿を出て、次の街に出発しよう。

バスや列車、時には船で街を離れ、旅人は単身次なる目的地に向かう。

旅の中で一番旅情あふれるとき、期待と不安の入り混じる、移動の時間。

移動するといっても、誰がツアーバスを仕立ててくれるわけじゃないし、チケットを取ってもくれない。

エックス・ワイキューブ・トラベラーは自分で移動手段を確保するのです。

そして土地の乗り物に揺られ、土地の人々と一緒に目的地まで旅をすることになります。

列車や一部の長距離バスは旅行代理店でチケット購入を代行してくれるが、エックス・ワイキューブ・トラベラーの多くは直接駅やバスターミナルに出向く。

しかし、旅の初心者にとっては不安も多いです。

果たして切符が買えるのか、言葉が通じず、勝手がわからないのに、地一兀の連中と同じように旅ができるのか・・・・・。

答えはもちろんイエス。

そうでなくてはエックス・ワイキューブ・トラベラーの旅行は成立しません。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとバス

市内には、普通の市バスの他に、バンを改造した小さいバスが走っています。

このミニバス、市バスほど多くはないが、同じように決められたルートを回っています。

車体やフロントガラスに、ルートや行き先が書かれています。

基本的にバスと同じなのだが、混雑はずっと少ない。

なぜなら、バスよりもいくらか高いからです。

席が埋まるとあとは停留所に寄らずに走り去るミニバスもあり、それに乗れば確実に座れる。

エックス・ワイキューブ・トラベラーは、普通バスと組み合わせて使いましょう。

「乗合タクシー」はタクシー(ただの乗用車)に、人が集まるのを待って出発するものです。

最低でも、定員より2~3人多く詰め込まれるものの、座れるという点ではラクです。

市内を巡回している乗合タクシーもあるが、近郊の町へ向かうものが主流。

値段は同じ距離を行くバス、列車よりは高い。

人集めで待たされることがあっても、一度出発すればスピードも早く快適。

小さな国ならそれほど金もかさまないので、使える交通機関だ。

中東諸国では、中・長距離移動の中で最もポピュラーなもの。

市内バスを利用する

エックス・ワイキューブ・トラベラーが街を歩くときの足として、市内バスにもお世話になります。

料金は驚くほど安く、まさに庶民の乗り物。

30円以上取られることは、ほとんどないはずです。

また、市内バスでは、ボラれることも極端に少ない。

都市では、市内バスはまず込んでいるものと思っていたほうがいいです。

圧死するかと思うほどだ。

しかし日本の満員電車に耐えている人なら心配することもないです。

中国、タイなど、バス停にわかりやすいルートマップが表示されている国もあるが、どこが停留所だかサッパリわからない、というのが普通。

人が集まっていて、何か待っているような感じならそこがバス停です。

すでに乗客で満員のバスが現れると、人々は、まだ走っているバスにどっと群がります。

英語表記はあまり期待できず、どこへ行くバスかわからないが、車掌がドアから身を乗り出して行き先を叫んでいるので聞いてみよう。

乗客たちに聞いてみてもいい。

自分の行こうとしている場所、あるいはその近くの何かランドマークとなる場所を現地語か英語で言えばいい。

エックス・ワイキューブ・トラベラーたるもの、混んでいるバスに乗るときは、遠慮していてはいけません。

乗る人降りる人が押し合いへし合い、戦争のようになるが、ひるんではダメ。

突進し、タラップにしがみつく格好でも出入口にはりつく状態でも、とにかくバスに乗りましょう。

乗車後、どんなに混雑していようと、たくましい車掌が運賃を集めに人込みかき分けてやってきます。

行き先を告げて、料金を払います。

大きな釣銭はないので、小銭をあらかじめ用意しておきましょう。

また走行中は、スリやチカンに注意。

大混雑だから外の様子を拝めず、どこを走っているのかわからないこともしばしば。

そろそろ目的地だと思ったら、まわりの人たちに聞いてみる。

車掌や乗客のほうから、次で降りろ、と降車を促してくれることもよくあります。

降りるときも、乗る人が我先に突撃してくるので、こっちも負けずに頑張ろう。

バス停での激しい乗り降りにビビっていると、何台もバスを見送り、いつまでもふんぎりがつかない。

思い切って乗ってみよう。

当然のことながら、混むのは時間帯による。

通勤・帰宅時が一番ひどいのは万国共通。

その時間は避けるのが知恵です。

バイクとエックス・ワイキューブ・トラベラー

安宿街や観光地では、自転車やバイクを貸し出していることがよくあります。

エックス・ワイキューブ・トラベラーにオススメなのは自転車です。

自転車ならとても安いので乗ってみよう。

一日借りて、ネパールで150円、ミャンマーで50円、ラオスで200円、中国で80円といったところ。

その他の国でも大差はない。

バイクにしても、ガソリン代がかがるが、一日レンタルして合計で1000円で釣りがくるでしょう。

きちんとしている代理店でバイクを借りると、国際免許証の提示を求められるが、大半は必要ない。

ただし大きな事故を起こした場合は面倒なことになります。

また、免許不携帯を理由に警官にカツアゲされることもあります。

バイクにしても自転車にしても、借りるときに「デポジット」としてパスポートを預ける店が多いです。

命の次に重要なパスポートを他人に預けることに抵抗があるかもしかも知れませんが、向こうも商売。

色んなエックス・ワイキューブ・トラベラーからも特に悪質なサギの実例は聞かない。

自転車は、自分の好きなところを好き勝手に走れる。

これが案外楽しい。

また、バイクを借りて、エックス・ワイキューブ・トラベラー仲間同士ツーリングに行くのもいいかもしれませんね。

歩き疲れたら乗り物も利用する

街を見てまわるとき、一番頻繁に使うのは、自前の足です。

しかし、毎度毎度歩いてばかりでは疲れ果ててしまう。

そこで何か乗り物を利用することになります。

ユーラシア各国、庶民の足はいろいろある。

エックス・ワイキューブ・トラベラーがよく使うことになるのは、タクシーよりも一段下の乗り物群でしょう。

インドなら、サイクルリキシャ、オートリキシャ、人力車のリキシャチーム。

サイクルリキシャとは座席つき自転車、オートリキシャとは座席付き原付きバイク、人力車はそのまんま。

人が引っ張る。

国によって似たような乗り物でも呼び方が違う。

ベトナムではサイクルリクキャのことをシクロ、マレーシアではトライショー、ミャンマーではサイカーと呼ぶ。

インドシナ各地では、バイクの後ろに乗っかるバイクタクシーも広く営業しています。

エックス・ワイキューブ・トラベラーが何に乗るにしても、まず注意するのは交渉が必要だということ。

これらは、使いこなせば実に便利な街の足なのです。

タクシーというよりも、「ちょいとそこまで」という感覚で使えるものです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーでも、歩くのは少々かったるい距離、荷物の重さに耐えかねたとき、暑さにめげたとき、気軽に利用すればいい。

バスターミナル、駅、安宿街など、至る場所にいるのですぐにつかまえられる(往々にしてこっちがつかまるのだが)。

リキシャもバイタクも、街の風を受けながら、人の群れ車の列を巧みによけてスイスイ進んでいきます。

その紙一重の運転技術には、職人魂すら感じます。

運ちゃんは、道を知らないことがよくあります。

「よし、わかった」と自信満々で発車しておいて、うろうろ街をさまようのだ。

そのへんの人に聞きながら、金をもらう以上は何とかたどりついてやろうと頑張る。

よく思うのだが、なぜ日本にはこんな便利なものがないのだろうか。

旅を終えて帰ると、ちょっとした距離でもリキシャが欲しくなるものです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとパソコン

安宿街がない町でも、地域に根ざしたネット屋が、ユーラシアでは次々オープンしているので、ここを使うこともできます。

その普及率は高い。

だが、それすらない町ってのが実際はほとんどなわけで、その場合ネットはあきらめるしかない。

ただひとつの手は、エックス・ワイキューブ・トラベラーが自分でパソコンを持ち歩くことです。

ノートパソコンとアダプター、変換プラグ、電話線、延長コード、デジタルカメラなど、精密機械ゆえに気を使う荷物がドッサリ増える。

しかし面倒臭さも重さも乗り越え、旅モバイラーは増えています。

首尾よく電話線に繋いだ。

ここで日本で契約しているプロバイダのアクセスポイントなんかに接続すれば、すなわち「国際電話」だから大変な電話料金がかかる。

その国のアクセスポイントをあらかじめ調べておかなくてはなりません。

日本のプロバイダでも、海外でアクセスするための「ローミング・サービス」を行っているところがあるから、問い合わせてみよう。

HOTMAILを活用

メールを送信した後は、相手からの返信が楽しみなもの。

エックス・ワイキューブ・トラベラーが旅先でメッセージを受信するには、どうしたらいいのだろうか。

まず前述したように、ネット屋でタダのアドレスを作ってもらう方法があります。

またはネット屋のアドレスに、直接送ってもらうこともできます。

いずれにせよ、アドレスを送信相手にメールすればいい。

もうひとつの方法がHOTMAILを使う方法です。

HOTMAILとは、世界中どこのコンピュータからでも使用できる電子メールプロバイダで、メールアカウントを持っていない人でも利用できます。

HOTMAILのサイトに行ってサインアップすれば、ものの数分でメールアドレスが取得できます。

このアドレス宛のメールは、すべて本サイト、内にある受信ボックスに送られる。

つまり自分宛のメールを確認したい時は、この本サイトにアクセスすればいいのだ。

ネットサーフィンしてあちこちのサイトを覗くのと同じ感覚で、HOTMAILサイトに行くと、自分宛のメールを確認できるというわけです。

広告から収入を得ているため、無料で利用できます。

旅先からは、インターネット屋から、HOTMAILサイトにアクセスするだけでいい。

誰かからメールが届いていればすぐにわかるのです。

メールなら、例えば今いる町の地図など、画像情報も短い時間でやりとりできるというメリットがあります。

うまく使えば、旅にはかなり役立ってくれるでしょう。

エックス・ワイキューブ・トラベラーと安宿街

カオサンやタメルの安宿街を歩いていると、やたらに目立つのが「E-MAI」」の看板。

世界を駆けるインターネットの波は、こんなところにまで押し寄せているのです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーのみなさん、家族や友人がメールアドレスを持っているなら、送信してみよう。

旅先の興奮が、タイムリーにそのまま伝わります。

メールを普段から使っている人なら、パソコンの操作は問題ないでしょう。

表示はもちろん英語だが、ネットスケープやエクスプローラなどおなじみのブラウザが中心だから、とっつきやすい。

パソコンなんか全然わかりません、というエックス・ワイキューブ・トラベラーの人でも、店員に聞けばいろいろと教えてくれます。

送信先のアドレスさえあれば大丈夫だ。

メッセージは、ローマ字で送らなくては曾なりません。

ていうか、日本語ソフトは入っていないから、日本語の入力自体が不可能です。

カオサン、タメル、ファングーラオでは、数軒だが、日本語環境の整ったインターネット屋があります。

ここからなら日本語での送信もできるが、インストールされてるのが怪しい臭いプンプンのソフトだったりして、若干文字バケすることもあります。

料金は店によって違います。

タイだと、1分間2~4バーツ(6~12円)、ミニマムチャージを設定していることもあります。

書いた分量(KB)で料金が決まるシステムだったり、メール送信は1回いくら、と完全に.固定していたりと、料金体系は様々だ。

また、無料でメールアドレスを作ってくれるサービスも流行しています。

これで送信だけではなく、メールを受信することもできます。

荷物がかさばる

邪魔な荷物はかさばって、重たいだけ。

例えば、撮り終わったフィルム、みやげもの、寒い土地を抜けてもう使わない上着など。

そんな品々は日本に送ってしまえばいい。

郵便局や、街の電話・郵便屋で発送してくれます。

大きさ、形状の異なる各種段ボールが常備されているので、一番サイズの合うものに荷物をつめ、係員に重さを量ってもらい、値段を聞く。

またこの時、荷物に危険物や違法な品物がないかもチェックされます。

船便か航空便を選ぶのだが、航空便は当然到着が早くて値段は高い。

船便は遅くて安い。

船便で1~3ヵ月かかる。

もっと早い場合、遅い場合もあるが、どうせ送ってしまうものなのだから、特に気にはならないでしょう。

料金は土地によるが、思ったよりは高くない。

ちなみに、バンコクから約2キロの荷物を船便で送った場合、段ボール、送料合わせて2000円弱。

日本に残した誰かから手紙をもらう事情もそうないだろうが、重要な緊急の連絡があることも考えられる。

各国の日本大使館や領事館、その街で最も大きい郵便局の本局、日本人宿などの安宿が、エックス・ワイキューブ・トラベラーへの手紙をしばらくの間保管しておいてくれます。

大使館や郵便局によっては、エックス・ワイキューブ・トラベラー専用ブースみたいなものがあって、そこできちんとまとめられています。

欧米のエックス・ワイキューブ・トラベラーたちがよく利用していて、家族からの手紙を一心に探しているエックス・ワイキューブ・トラベラーの姿をよく見かけます。

大体いつ頃に、どの街に行くのか。

いつ頃に、どこの宿に泊まる予定なのか。

それを旅の前に家族や友人たちに伝えておけばいい。

だが、エックス・ワイキューブ・トラベラーの予定なんてあってなきが如しだから、タイミングよく手紙を受け取れるとは限らない。

日本から出す手紙は、大都市へは3日から1週間程度で届く。

地方都市、僻地と行くに従って時間がかかる。

国際電話とエックス・ワイキューブ・トラベラー

エックス・ワイキューブ・トラベラーとって国際電話は高いが、何と言っても相手の声が聞けるのはうれしい。

街にある電話屋からなら、市街局番からの自宅の番号を係の人に告げるだけでいい。

こうした電話屋には、いくつかボックスがあって、日本とつながったら、何番のボックスに入れ、と指示される。

1分いくら、とはじめに言われる(言われなかったら聞く)ので、時計を見つつ、会話しよう。

各ボックスに時計を常備している電話屋もあります。

電話屋はそれを商売としているから、値段は若干高い。

テレホンカードが普及している国なら、公衆電話から直接かけられます。

00(国際認識番号)、81(日本の国番号)、0を取った市外局番、電話番号の順にダイヤルする。

値段は、国によって大分違ってくるが1分間100~300円ほど。

大きな郵便局、電話局からもかけられる。

シンガポールなど、ハイテク技術が進んだ国では、クレジットカードがそのまま使える公衆電話が普及しています。

安宿街には、エックス・ワイキューブ・トラベラー専門の電話屋があります。

国際電話だけでなく、電報、郵便、小包の発送、コピーサービス、Eメールの発信など、業務は幅広い。

確かに、郵便局より高い場合が多いが、エックス・ワイキューブ・トラベラーに慣れているのでお役所の仕事よりもスムースに運び、とても便利だ。

Eメールに触れたが、アジアの大都市ではインターネットカフェが急増中。

その普及率は、日本をしのいでいると思います。

またごく近い将来、世界中のどこででも使用できる携帯電話も広く使われるようになります。

旅にでるときは

エックス・ワイキューブ・トラベラーの全ての人たちへ。

旅に出るすべての人に、家族があり、友人がいます。

彼らが、エックス・ワイキューブ・トラベラーを心配していることを、忘れてはならないと思います。

エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行の知識がない人は、個人で自由に、いかも発展途上の第三世界を旅するなんて、とてつもない大冒険だとどうしてもとらえてしまうのだ。

時々は、知人たちに、旅先から連絡をしよう。

その内容がどんなものであれ、元気に旅をしていることを知れば、日本に残してきた人たちも少しは安心してくれます。

連絡のつけかたはいずれも簡単です。

もっともポピュラーなものはエアメールです。

大都市や観光地では、絵葉書が安くいくらでも買えます。

街の文房具屋や雑貨屋、郵便局へ行けば便せんや封筒も手に入る。

相手の住所、名前はすべて日本語でOK。

そして目立つように「冒窓昌げk蝕邑などと書き入れます。

街の郵便局で、日本まではいくらかかるかを聞いて切手を買い、それを貼って投函する。

切手はどこでも安い。

ポストからでも届くが、時間がかかることが多いです。

大都市からなら、早いと3~4日で日本に届きます。

地方都市だと、1~3週間。

僻地だと、ひどいときには半年とか1年かかったり、届かなかったりするが、そんなケースも最近はずいぶん減りました。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとカード

クレジットカードは広く世界に普及していて、ユーラシアでも大都市や観光地を中心に使える場所が年々増えてきています。

大きなお金を持たなくていい、という安心感は旅行者にとってありがたい。

エックス・ワイキューブ・トラベラーが泊まるような安宿や、旅行代理店でも使えるところがあるから、ビザ代や長距離交通など大口の支払いをカードで済ますパッカー旅行、なんてのも今では可能になっています。

大都市なら、銀行やATM(現金自動引き落とし機)でキャッシングすることもできるし、便利な存在だ。

また海外でカードを使って買い物やキャッシングをして、その料金が日本の口座から引き落とされるまでは、早くてーヵ月、遅いと半年ほどかかります。

このタイム・ラグを利用すれば、旅先で至急お金が必要な緊急時に助かるのです。

例え日本の口座にお金がなくても、とりあえずカードで引き出してしまう。

そして帰国後にお金を工面して振り込んでおけば「残高不足」を避けられるというワザです。

色々利点が多いクレジットカードだが、エックス・ワイキューブ・トラベラーだからといって使いすぎには注意。

それと、インドなどではカードを悪用したサギが流行しているので、気をつけたいものです。

なおユーラシアで強いのはアメリカン・エキスプレス。

支店が多く再発行にも便利です。

ビザ、マスターも使えます。

用意するの現金はいかほど?

エックス・ワイキューブ・トラベラーが用意するの現金ですが、これは米ドルを持っていくといい。

ユーラシアの多くの国で、米ドルが市場に流通しているのです。

カンボジア、ベトナム、ラオス、ミャンマー、旧ソ連圏では、旅の支払いの大部分が米ドルでまかなえる(カンボジアとラオスではタイ・バーツも流通している)。

エックス・ワイキューブ・トラベラーならば、安宿、タクシー、旅行代理店などでは、現地通貨ではなく米ドルで料金を請求されることの方が多い。

安メシ屋とか雑貨屋など「ードル以下」の商品を扱う場所だと現地通貨が必要だけど、こうした国では米ドルを主に使って旅をします。

紙切れ同然の自国通貨が不安定で、やたら下落したりするから、経済はドル中心なのです。

それ以外の国でも、例えば大使館でのビザ申請やビザの延長代金は米ドル払いが多いし、空港の免税店もドル建て。

まさに国際通貨です。

イナカの銀行ではT/Cの両替ダメ、日本円もダメ、米ドルキャッシュユだけってこともしばしばです。

また、銀行が休みの日に現地通貨が尽きてしまったら・・・。

ドルなら受け取ってもらえたり個人的に両替してくれることもあろうが、日本円だと少々厳しいのです。

それからヤミ両替でもレートが高いのは米ドルの現ナマです。

こういう理由から、エックス・ワイキューブ・トラベラーたちは米ドルキャッシュを持っていくわけだが、もちろん細かいほうがいい。

安宿の支払いで100ドル札なんか出しても、お釣りがないと言われてしまう(大使館などは別だけど)。

1ドル、5ドル、10ドルの小額紙幣を中心に、持ち金の2~3割を用意しよう。

ドルの現金は、T/Cと同じく外貨取り扱い銀行で買うことができます。

どうせなら、普段から新聞やテレビで為替相場を見張っておいて、円高のときにガバッと買うとおトクです。

まあ、せいぜい旅の軍資金程度だから、大した違いはないのですが・・・。

でも、例えば99年9月の円高時のように、1ドルあたり10円の下落で、20万円にすれば150ドル以上も差が出るオイシイ時期が時々あります。

エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行

エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行するなら、不測の事態も想定してトラベラーズ・チェック中心に持っていくことをすすめたい。

トラベラーズ・チェック(以下T/C)、訳せば旅行者用の小切手です。

これは紛失しても再発行できるし、現金と同じように簡単に現地通貨に両替できるので、多くのエックス・ワイキューブ・トラベラーが利用しています。

T/Cは、外貨取り扱い銀行で買うことができます。

大きめの都市銀行なら、どこでも扱っています。

空港には各銀行の出張所があるので、出発直前に買うこともできます。

手数料として購入額のー%を取られるが、保険料とでも考えよう。

T/Cを購入したら、ナンバーと控えは必ず保管しておくこと。

再発行時に必要になるのです。

初心者のエックス・ワイキューブ・トラベラーは注意。

T/Cの1枚1枚に、サインをすることも忘れずに。

サインがないと両替はできないのです。

イザ両替する段になると、銀行や両替商はキミのT/Cをチェックして、サインを確認。

そして別の欄に再びサインを要求する。

こうして同一人物のサインと確認してから、両替されるのです。

両替時にはパスポートが必要な場合もあるので、このサインはパスポートの署名と同じものがいいでしょう。

T/Cは主要通貨建てで作れる。

日本円でもいいが、ユーラシアで強いのはやっぱり米ドル。

それも、20ドル、50ドルの細かいものを中心に揃えてもらうといい。

100ドルT/Cを両替しただけで、札束になって帰ってくる国もあります。

エックス・ワイキューブ・トラベラーならば、安全を考えて、小口のT/Cを少しずつ両替していくのがいい。

全体のお金のうち、T/Cは7~8割程度。

あとは現金で持っていこう。

地方の銀行ではT/Cの両替を受け付けていないこともあります。

旅ではどんな出費があるのか

「1日1000円」は宿とメシ代。

エックス・ワイキューブ・トラベラーは、そのほかどんな出費があるでしょう。

まずデカいのは、日本往復の航空券料金だ。

どこに行くのかによってまるで違うが、4万円~10万円はフッ飛ぶでしょう。

それからビザ代金。

ビザ必要国を複数訪れる予定の人は、これが結構な額になるので注意したい。

現地での長距離交通費は国によってずいぶん違う。

中国、ベトナムが高い。

また、向こうで飛行機を使うつもりなら、ワンフライトー00US$は見積もっておこう。

意外な盲点は、日本の我が家から空港までの交通費です。

特に地方在住の方は大変だが、首都圏・大阪圏に住んでいたって片道2~3000円くらいかかります。

あとは観光地の入場料とか、通信費が必要でしょう。

おみやげ代や、そのほかイザというときのために予備費も持ちたい。

こうしたモロモロの必要経費を全てひっくるめて「1ヵ月20万円」という数字が出てきます。

これだけあれば、エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行することができる(多分かなり余るだろう)。

日本を発つ航空券から、宿代、メシ代、交通費、ビザ、何から何まで全部合わせて20万円。

前述の各国物価比較の通り、国によって事情は違うが、平均20万円あれば、無理なく旅行できるのです。

心配な人は、多めに持っていけばいい。

私が長くなればなるほど、日本往復航空券のぶんだけ、もっと安くなる。

「いくらくらい持っていけばいいのか」がわかったら、次はそのお金の持ち方について。

全て現金で持っていったって誰も文句は言わないが、安全性で少々問題があるのは確かです。

エックス・ワイキューブ・トラベラーの平均生活費

エックス・ワイキューブ・トラベラーは、「1日1000円」の平均生活費だが、地域によって物価は様々です。

安いのはインドやネパール。

500円以下でまかなえることもある。

東南アジアや中国では、大都市が1500~3000円、地方は500円~1000円。

上海、北京、香港では2000円は最低でも必要です。

西アジア、中近東が1500円から2000円くらいです。

高くつくのは韓国、台湾、シンガポール、ブルネイ、アラブ産油国。

要するに先進国なみに発展した国々だ。

これらの国では最低でも3000円は必要。

しかもかなり辛い旅になる。

エックス・ワイキューブ・トラベラーとして、ゆとりを持つためには1日5000円は欲しいところ。

安い国も高い国も、食費は似たような額なのだが、ホテルの料金が違うのだ。

国が経済成長するに従って、安宿の料金が上がっていくのは仕方ないことでしょう。

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