ワイキューブ・トラベラーにとってのアジア旅行
パッカー相手の旅行代理店なら英語でOKだ
エックス・ワイキューブ・トラベラーなんて言ったところで、要はただの観光旅行、遊びである。
でも、その遊びの中に、勉強の要素があるのが面白さだ。
エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行していると、日本の日常ではブラウン管の向こう側、うすボンヤリとしたものでしかなかったニュースの現場に出くわすことがある。
もちろん、内戦や紛争などの危険地帯を旅することは不可能だ。
そういった大きなことではなく、旅の中の小さな出来事に、ハッとすることがあるだろう。
例えばカンボジアで、地雷で足を失った物乞いに手を差し出されたとき。
例えば中国や東南アジアの国々で、旧日本軍に痛めつけられた人々に出会ったとき。
例えばアラブの国々で、イスラエルとアメリカに対する呪誼を聞かされたとき。
例えばネパールで、チベットを追われた難民の家族が経営する食堂に入ったとき……。
こういう出会いが、エックス・ワイキューブ・トラベラーをしていると非常に多い。
市井の人々が、雑談混じりに語る苦労話とか、旧宗主国に対する恨みつらみ。
だから歴史を学べとか、ボランティアしろとか、義憤に燃えろとか言っているのではない。
こうした声を聞く、知るってのが大事なんだと思う。
自分の両の眼でしっかり見据えてくることは、いい勉強になるのではないだろうか。
それでその国や、まして世界を知ったということではない。
どんなに時間をかけて旅したところで、所詮、観光客が上っ面をザッとなでた程度でしかないのだ。
それでも、エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行は、生身の現実に触れるいい機会であると思う。
エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行が人を惹きつけるのは、単なるレジャーではないからだ。
楽しみ、怒り、悲しさ、淋しさ、喜び、爽快感、疲労、勉強や遊び、それら全てが詰まった濃密な時間であるからだ。
それが個人旅行一番の収穫でもある。