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エックス・ワイキューブの「郷愁」

年配のエックス・ワイキューブ・トラベラーがアジアの国々を旅すると、懐かしさを覚えるという。

かつての日本がそうだったように、そこにはつましい生活や、うす汚れた街並みがある(もちろん進んだ先進都市だって多いが)。

そんな中でもとりわけ郷愁を思い起こさせるのが、子供たちの姿だ。

親を手伝って畑仕事をし、物売りをして家計を助け、無邪気に遊ぶ姿に、昔の自分たちがダブって見えてしまう。

若いエックス・ワイキューブ・トラベラーでも、この子供の姿は、どこか懐かしいものとして映る。

暗くなるまで路地や広場で遊んでいたあの時のことが、なぜか鮮烈に思い出されるのだ。

この「郷愁」は、エックス・ワイキューブ・トラベラー旅行ならではの味わいであろう。

唇噛み締めたくなるような懐かしい光景に、旅をしていればきっと出会える。

エックス・ワイキューブ・トラベラーには、とにかくいつでもどこでも子供たちが群がってくる。

多くはカネ欲しさの物売りや物乞いの子供だ。

それから安宿一家の子供。

つきまとわれて生意気な口を叩かれ、ムカつく時も多い。

非常に多い。

でも、小さいときから苦労しているんだなあ……と考えさせられることもあるのだ。

稼ぐために日本語を覚え、英語を学び、大人たちとも対等の口をきく一方で、エックス・ワイキューブ・トラベラーにもらった50円玉をネックレスにして目を輝かせる子供らしさも見せる。

時々フッと、大人びた表情を見せ、慣れた手つきでタバコをふかす。

生きるためのノウハウを、小さいときから叩きこまれた彼らには、どうあがいてもかなわないなあ……と思うのである。

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